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真宗大谷派 浄影寺


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                 法 話

 

故人を悼むということ

     浄影寺・釋弘道

 

葬儀は古い言葉では「お弔い」と言われ、人の死を悼み悲しむという意味で大切にされてきました。一方で仏教では「訪」という字を当てて、弔うということは、故人の生前のご生涯をお訪ねし、遺された私たちが故人の言葉や教えを心に刻んでいくということとして教えられています。映画「悼む人」の主人公に「(故人が)どういった方に愛され、どんな方を愛していたか。どんなことを感謝されていたのか。確かに生きていたということを私は覚えておきます」というセリフがありますが、まさしく死とは、私たちを愛し、時には私たちの人生や生活を支え、喜びも悲しみも苦しみも、共に分かち合いながら生きてきた、その人が亡くなったということです。故人の死は、まさしく、私たちと共に生きた《命の証し》しそのものと言えるのではないでしょうか。そして親鸞聖人が「娑婆の縁が尽きて浄土へ参らせていただく」と言うように、故人は浄土の仏様として、遺された私たちの指南者となって下さるのです。(了・文責は当院)